国立感染症研究所は30日、今年に入り梅毒の患者数が、日本国内では過去最多で5453人(速報値、21日時点)に達したと発表した。現在の統計方法となった1999年以降で、昨年を上回るペースで増え、専門家は「実際はもっと多くの患者がいる可能性もある」と注意を呼びかけている。
梅毒は、性器や口の感染部位にしこりなどができ、治療しない場合、全身に発疹が出る。治療は抗菌薬を使うが、治療しなくても症状が治まるため、見過ごされやすく感染が広がる原因にもなっている。
また、妊娠中の女性が梅毒にかかると、胎盤を介して胎児に感染してしまい、流産や死産、先天異常を起こすことがある。梅毒は、性風俗に従事する女性のほか、マッチングアプリやSNSなどを通じて個々に出会う機会が増えたことも原因の一つだという。
そのため、性感染症を予防するためには、避妊や性病検査が必要不可欠であり、性行為をする際にはもちろん、定期的な検査を行うことが大切である。
ソース記事:https://news.yahoo.co.jp/articles/6a1d168d93ef7215333525fda3397e5f2c51af87